有資格(JKC認定ドッグトレーナー、日本警察犬協会認定公認訓練士)のトレーニングスタッフが、適正テストを行ったのち、自宅にて1、2週間犬を観察をしたうえで、紹介文を書いております。性格、犬種特徴、トレーニング状況、家庭犬適正などを考慮しています。

被災犬の一時預かり

2011.04.05

このたびの東関東大震災で被災された皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。

地震からもうすぐ1ヶ月。
メディアから流れてくる映像を何度見ても、言葉を失ってしまいます。

ドッシェルターの活動が始まって以来、初めての出来事に戸惑い、
当初は情報も混乱し、そんな手さぐりの状態で、何が出来るかを模索していました。

被災犬たちを、すぐにでもどんどん受け入れたい・・・。
しかしいつも活動している、保護センターの収容犬たちには
命の期限が決められている・・・。

受け入れ可能のキャパシティが、当然ながら限られている中、
期限切れとなった犬を引き取る活動を継続することを優先しながらも、
頭数を制限をした上で被災犬の一時預かり(4頭)をすることに決めました。

被災動物について、情報が少しづつ入るようになり、
家族と共に避難できた動物、家族と避難することが叶わずに
放浪していると ころを捕獲保護された動物がいること
動物関連の物資は足りていることなどが分かってきました。

頭数を制限しなければならないのは、
ドッグシェルターは施設を持たず、一般家庭にて1頭づつ預かっているためです。
つまり、預かりボランティア家庭数=保護頭数となります。
現在殆ど全ての預かり家庭に、すでに保護犬がいるため、
被災犬を預かることのできる家庭数には限りがあります。
さらに、先述のとおり、保護センターには処分までの命の期限が決められていることから、
被災犬の数の多さが気になりつつも、
保護センターの犬を制限することは、本意ではありません。

そのような理由で、期限のある犬の保護譲渡活動は崩さず、
できる範囲を決めて、被災犬の一時預かりをすることに決めました。
緊急時動物救護本部への届出を済ませ、4頭の犬の預かりをしています。
うち1頭はすぐに飼い主さんが見つかり、避難先の家族の元に帰りました。
今週末には、またあらたな被災犬を1頭預かる予定です。

多くの他団体様も、被災動物の預かりに動き出していますので、
皆で少しずつ力を合わせ、沢山の動物の安全確保を実現させたいと思います。

地震被害が広範囲で規模が大きく、復興の長期化が予測されています。
今後も被災犬、保護センター犬、どちらにもご関心と
ご支援の手を継続してもっていただけますようどうぞよろしくお願い申し上げます。

被災された皆様に少しでも早く落ち着いて生活できる日が来ることを何より願っています。
そして、動物たちがまた安心して暮らすことが出来ますように。

ドッグシェルター

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