犬のしつけインストラクター(有資格D.I.N.G.O認定)が、適正テストを行ったのち、自宅にて1~2週間犬を観察をしたうえで、紹介文を書いております。性格、犬種特徴、トレーニング状況、家庭犬適正などを考慮しています。

〔2404F04〕柴犬オス 推定7歳 2.8kg 【デコポン日記】関西エリア

2025.01.19

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柴男子8才 現在、療養中です。

【保護された経緯】
ブリーダー廃業 (廃業と言われているが崩壊に近い異常な頭数を抱えていた)。繁殖場では 慢性的な下痢と食欲低下。一般的な腸炎の治療しかしていなかった為保護された時体重は2.7㎏。緊急に医療が必要と保護されました。
その後 検査により「蛋白漏出性腸症」や「クリプトスポリジウム(寄生虫)」が発見され治療を受けました。慢性的な下痢を詳しく調べる検査には体力がなく、炎症性腸疾患と想定した治療を行い体力の回復に努めました。
保護されたて半年後 体力の回復がみられ詳しい検査を受けました。残念ながら「小細胞性胃腸管リンパ腫」と確定診断を受け、今後預かり宅で療養を続けます。
長い間繁殖犬として劣悪な環境の中を一生懸命生きてきました。
デコポンには残りの犬生を一心に愛情を受け、犬らしく、穏やかに過ごしてもらいたいと思います。

【寄生サイクル】
クリプトスポリジウム原虫に汚染された水や食品を口から摂取しオーシストという膜に覆われた原虫が体内へ。
小腸に到達すると膜が破れ中の原虫が小腸の細胞内に入り込み成長・増殖。(体外や自然界で増殖しません) 再び膜に覆われ体外へ。

【消毒方法】
オーシストという膜は消毒液には
強く熱や乾燥に弱いです。
高温スチームや熱湯消毒、長期の乾燥が効果的。
完全に駆除できる薬はないので、原虫の増殖を弱める薬を飲みながら体の抵抗力を高めることが治療となります。
人獣共通感染なので便の処理(体についた便も)、排便後の消毒や手洗いの徹底は必要です。 
現在陰性にはなりましたが、消毒は継続することが必要です。


【性格】
おとなしくとても人なつっこい。
抱っこは少し苦手。

【吠え】
無駄吠えはしません。
ご飯の準備の時だけ声を出します。

【食べ物】
毎回残さず完食。(早食い)
3食/日に分けて与えています。
炎症性腸炎のため繊維の多い食材や脂質の高い食材は控えます。
粘液胆嚢腫のため脂質の低い食材が必要。
噛まず(歯石が重症です)に食べてしまうため固い食材は控えます。

【留守番】
ゲージの中でおとなしく待っていますが、長時間のお留守番はまだ経験していません。

【他の犬との関係】
攻撃性はありません。

【散歩】
大好きです。
あっちこっち行こうとしますがリードするワンちゃんがいると一生懸命ついてきます。

【排泄】
排尿 :
室内や屋外どちらでもできます。
室内では決まった場所でできないためマナーベルトが必要です。
排便 :
1~3/日 良便~泥状便
便が出だすと少しずつ移動するためペットシーツは広めに敷いておくことが望ましい。
散歩では柔便で取りにくい時があるためマナー用のお水は多めに準備。

【お手入れ】
マナーベルトを着けることが多いのでお腹の清拭はこまめにします。
便が柔らかいので排便後は肛門を拭きます。
入浴は少し怖がりますがおとなしくしてくれます。

【健康面】
感染症以外に炎症性腸疾患の
可能性が高いです。
現在は食事療法と整腸剤と
下痢止めで様子をみています。
体重は少しずつ増加していますが
便は良便~泥状便で柔らか目。
泥状便が続く時に下痢止めを服用。

歯石付着がひどく、今後治療が必要です。

日々の様子は Dog Shelter Osakaの

☆Instagram【Dog Shelter Osaka日記】
をご覧下さい。

※短期間のうちに数回の生活環境変化を経験する犬は保護預かり先にて生活に慣れ、愛情を受け、落ち着いてくると、環境変化当初は出せていなかったもともと持っている性格やクセが出てくることがあります。
応募の前に「預かり日記」、紹介文の更新をご覧になっていただき、最近の生活様子や性格面のを再確認していただくと、ご家族の生活スタイル、家族構成やご家族のタイプ、住環境に希望の犬が向いているか否か、相性判断の材料になります。

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