通常は東京近郊にお住まいの方に、里親さんになっていただいていますが、保護犬のM・シュナウザーのフーちゃんは地域を限定せずに里親さんを探していました。
なぜならばフーちゃんは「てんかん持ち」とうハンディがあったからです。ドッグシェルターにフーちゃんを迎えたものの、「この子は里子に出られないかも。もしかしたら一生をここで過ごすのかも・・。」という気持ちもありました。でも日本中を探せば、きっとフーちゃんを家族として迎えて下さるかたがいらっしゃるのでは・・・そんな思いでした。
ドッグシェルターにいるとワンコたちは、この狭くて限られたスペースと落ち着かない環境に少なからずストレスを感じています。でもそれは、里子に出るまでのほんの短期間。たいていここに来てから2週間くらいのうちにご応募を頂き、お話が進んで1ヶ月位で里子に出ます。人気のある子には何件もの嬉しいご応募が来ます。
でも予想通りフーちゃんにはご応募が来ません。ご関心を寄せていただいたかたはいらっしゃったのですが、日中はお仕事の関係でほとんどお留守ということで、てんかん持ちのフーちゃんには難しい条件でした。このストレスの多い環境の中、ずっとここに居なければならないとしたら、いつも寂しそうにひとりポツンとしているフーちゃん・・可哀想に・・。なんとか早くおうちを探してあげなければ・・。
ある時、ワンちゃん雑誌の中のいくつかの関連各所に、フーちゃんが里親さんを探しているとうい旨のメールをしました。すると、奈良にお住まいのM・シュナウザーを3頭飼っていらっしゃるかたから、すぐに返信が来たのです!フーちゃんの里親さんになって下さることを前提に、ご家族全員で気持ちを確かめ合い、是非検討したいという、有り難いお言葉でした。
お電話が来たのはそれから間もなくでした。
「フーちゃんにとって私達のところに来ることが幸せかどうか分かりませんが、精一杯面倒みさせてもらいます」
優しい、あったかい、お声でした。
10月2日はフーちゃんにとって記念すべき嬉しい日でした。
車に乗って、優しいお父さんお母さんの待つ奈良に向かいました。
フーちゃん、いっぱい可愛がってもらいなね。
フーちゃん、本当に本当に本当に良かったね!
コメント
フーちゃん、本当によかった!スタッフの方の気持ちがつたわってきて、思わず涙ぐんでしまいました。
きっと、犬を愛する方たち誰もがそう思っていることと思いますが、私もできることなら、一時預かりを引き受けたいし、引き取りたい。でも、我が家は日中留守で今一緒に暮らしている一匹の面倒をみることが精一杯で・・・。いつも、里親さん募集の子を見て、いい方に見つけてもらえることを心から願っています。Dog shelterのスタッフの方々のご活動に感謝しています。一匹でも多くの犬たちに幸せを掴んでほしいですね!