昨日は無事トライアルが終了し、家族に迎え入れられたコロタンのご家族のご自宅に譲渡の書類を持って行ってきました。
現在トライアル期間は3週間に設定。以前は2週間でやっていたトライアルですが、なぜ3週間となったのか?
今までで、無事終了になり、正式に決まった多くのご家族にその後、話の中でトライアルについてアンケートをとってみることが何回かあって、聞いていくうちにこんなことが分かった。
トライアルスタート時は環境が変化する犬にとってもちろん不安になりがちだけれども、迎えてくれる家族にとっても嬉しい楽しみな気持ちと同じくらいにうまくいくかどうか不安な気持ちがある。
お互い緊張するし、ぎこちなくもある、それが普通。
「ちゃんとできるかどうか」「うまくいくかどうか」「犬が早く家族に環境に慣れてくれるかどうか」etc・・・
それに犬だから、吠えやすい子もいるし、一人が苦手な子もいるし、「ここと、ここはこうしてやってください。ここは気を付けてくださいね」とトライアル時にお願いすることもあるので、ご家族もある部分気を張っている。
だから最初の7日~10日は気持ちの方が気を張っているからか、慣れない生活に体が疲れていてもそれを感じる余裕がない。
朝仕事に行く前に1時間早く起きての散歩や、犬のために新たに時間と体力を使う。
これを毎日続けるのは簡単ではないですよね。
それでも気を張っている部分が勝って感じられなかった体の疲れが、
10日~14日過ぎになり、犬も慣れてきて、ご家族も犬がいる生活に慣れて、少し余裕が感じられる頃に逆に体の疲れがどっとでることがあるそうです。
もちろん家族によって差はあって、全く平気ですってこともあるけど。
でも体の疲れがどーっときたときにはトライアル終了の2週間が迫り、家族として迎えるかどうかの判断をしなければいけない、となる。2週間共に生活すると情が湧くのは普通だから、その時に体が疲れていようと「迎えます」って言葉をほとんどのご家族は言ってくれていました。
それはそれでもちろん嬉しいし、決まってホッとするんだけれど、それってなんか違うのかもと思うようになり、
試しに3週間でトライアルをしてもらうようにしたんです。
終ったあと3週間にしてみた事情を話してみたら、2週間目ぐらいで感じた疲れがあともう1週間で取れて、フラットな状態で家族で判断、決めることができました。
と、言ってもらえることが何度か重なったんで、これは基本3週間に設定しようと。
後はケースバイケース、家族の飼育経験や家族内のお世話分担、生活スタイルとの相性、犬の運動量、などでトライアル2週間前後のときに家族が無理をすることなく明らかに大丈夫だと分かれば、2週間で切り上げることもあります。
犬の年齢にもよるけど10年、それ以上を共に暮らすんだから犬と暮らす上での楽しさだけでなく、十分に疲れも感じてもらって、かつその疲れが一旦取れた状況で判断してもらうのが家族にとっても犬にとってもいいと勝手に思ってます。
特に初めて飼育するご家族にとっては3週間は好評で、逆に飼育経験豊富なご家族にとっては2週間で十分ですって言われることもある。そこはケースバイケース。
さ、話はコロタンに戻りますよ。
伺ってコロタンを見て、すぐに表情が変ったって思った。
(左、保護当初、右が昨日撮ったやつ)
写真だけだと分かりづらいかもしれませんが、コロタン、顔が柔らかくなった。
(これも昨日撮ったやつです)
目が丸く、雰囲気が穏やかになった気がしました。やっぱり家族が決まって落ち着くと変るのかな~って。
で、お母さんがそれ以上に楽しそう、嬉しいそう。
世話が焼けるのよ~とか、自転車にワンワン吠えちゃうこともあるのよ~と言いながらも、やっぱり嬉しそう。
楽しいところも、ちょっと大変なところも全部含めて楽しんでくれている。
やったねって思う瞬間。
お母さんはクッキーなどを作るのが好きなようで、
食いしん坊なコロタン用におからと豆乳とニンジン、お砂糖無で手作りクッキーを作ってくれているんです(下写真)。
それが出てきたときのさらに輝きを増すコロタンの目(笑)
一個もらって食べてみたらこれがまたおいしかった。
ごちそうさまでした。
では、コロタン、家族と楽しく過ごしてね。