有資格(JKC認定ドッグトレーナー、日本警察犬協会認定公認訓練士)のトレーニングスタッフが、適正テストを行ったのち、自宅にて1、2週間犬を観察をしたうえで、紹介文を書いております。性格、犬種特徴、トレーニング状況、家庭犬適正などを考慮しています。

〔1012T01〕 ミックス メス 推定8歳 体重10.35kg

2010.12.13

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推定8歳ですが、歩くことが大好きで甘えんぼなミックスの女の子です。
人に対しては、慣れていない人、初対面の人からの積極的な挨拶やしつこく触られるのは苦手(特に小さい子供から積極的に)で、緊張で後に引きながら、体が固まります。
年齢から少し視力が下がっており、顔の前に急に手を出されると一瞬分からず、ビックリします。
人間はしゃがみ、待ちの姿勢でグーの手を出してあげ、本犬から自分のペースで近づき、匂いを嗅がせてあげてください。仲良くなる前の最初のきっかけをゆっくりと下から撫でてくれれば慣れてくれます。
慣れた人に対しては甘えんぼな面が出て、体を自ら倒し、預けてくるようになってきます。

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本犬の様子を見るとおそらく、前環境では外飼育で、
散歩後の足拭き、耳や尻尾など体のいろいろなところを触られることに対して、経験が多くないのではないかと考えています。
逃げたり怒ったりなど嫌がることはなく、やらせてくれますが、大好きというわけでもなく、足拭きのときはじっとしています。体のどこを触っても怒ることはありませんが、「触られること=いいこと」になるように足拭きの前後や体を触るときに大好きなフードやオヤツをご褒美としてあげています。

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家族に対しても同様で慣れると男性、女性に関係なく自分から近づいてきて体を預け、甘えるようになります。 甘えんぼですが、人がいなくなると不安になったり、留守番が苦手なようなことはなく、 部屋の中で家族が違う部屋に行っても後追いはなく、留守番もハウス、フリーどちらでもできています。

○健康状態について
右後肢を骨折しています。
保護センターに収容されたときには右後肢を骨折していました。獣医の診断では骨折状態からおそらく交通事故であろうと言われています。手術後にギブスで固定していましたが、固まってきた頃をみて、現在はギブスを外し
、リハビリを施しています。内容は①右後肢を手で揉みほぐし、血行を良くし、新陳代謝を上げる。1日のうち短い時間からでもよく気づいた時にやってあげるぐらいから始めています。②右後肢を使わせて歩く。骨折の影響で左後肢に比べ、右後肢が少しだけ短いです。ゆっくりと歩かせることで右後肢も踏ん張り、地面に付きやすくなるのでゆっくり歩き、地面に付くことを意識して歩かせています。
右後肢について痛みを感じてはいません。右後肢を気にして、舐めたりするなどの様子も見られません。

②フィラリア弱陽性です。2年間毎月1回のフィラリア予防薬を飲むことで完治します。

歩くこと、大好きです。散歩の用意が始まると、外に出ると、元気スイッチが入ります。
スタートからグイグイとリードを引っ張ります。小走りになってしまうとピョンピョンと3本肢で跳ねるようにあるいてしまいます。リハビリのため右後肢をできるだけ使うよう、ゆっくりと歩きながら、引っ張らせることで右後肢も地面を蹴るようにさせています。車道と歩道が分かれていない道や幅が狭い道で車とすれ違うのは怖がり、端に寄ります。
引っ張りはしますが、連れていく人が大変というほどではなく、1頭で行けば成人女性でも散歩は十分にできますし、散歩のパートナーにもなれます。散歩中は尻尾もフリフリとても楽しそうです。現在は1日の総時間で1時間半くらいのリハビリ兼散歩をしています。

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普段家の中では基本的にはまったりでとっても静か、自分のお気に入りの場所で寝たり、
家族の誰かの近くに行ってまったりしています。家族がほかの部屋に行っても後追いすることなく、でも呼べば喜んで来ます。メリハリある甘えんぼです。甘えては来ますが、家族が構えない時は放っておくと、すぐそれを受け入れ、独りでまったりと過ごせます。
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トイレスタイルは現在、う○ち、オシッコ共にベランダ(庭もOK)と散歩中でします。
朝起床後、ベランダに出すと比較的すぐにします。
日中に1回、夜に1回と計3回ベランダでトイレ、プラス散歩中にします。
トイレしたいときはベランダに続く窓近くでうろうろとサインを出してくれるため、室内での粗相は現在のところ1度もありません。都度リードを付けてトイレだけ散歩に連れて行く必要がなく、一緒に生活する上で飼い主にとってはとても楽です。

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ハウスの中で寝泊まり、留守番も独りで静かにすることができます。
フリーでも留守番ができるかどうか、短い時間からフリーでの留守番も試しています。
現在、短い時間であればフリー留守番も問題ありません。

他犬と室内では基本的に付かず離れずを好みます。外では相手が走って誘うと楽しそうに追いかけようとするしぐさも出てきました。積極的に挨拶に来られるのは嫌いです。慣れていない他犬からしつこく顔に挨拶をされると怒ります。が、一吠えで嫌だよと伝える(威嚇のみ)です。
本犬が他犬に嫌だよと伝えるときは、他に、
食べているところや食器に他犬が近づいたとき。多頭飼育の際は食事は別々で管理すれば問題ありません。
室内で慣れている家族に本犬が甘えているときに他の犬が近くまで来たとき。
いずれも普段から飼い主さんがちょっと気を配っていれば問題なく過ごせますが、
本犬の様子からすると1頭飼育で飼い主さんのケア、関心を独占できるご家族の方がお互いにとっていいでしょう。

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○どのようなご家族に向いているか
年齢からくる落ち着きや家の中ではとても静かで本当に手が掛かりません。トイレもベランダや庭で大小ともにできるため、楽。家族の生活スタイルやペースを大きく変えることなく一緒に生活できやすいタイプです。
運動量は多くはなく、しっかりと散歩をしておけば十分です。
甘えても来るし、適度な距離感を持つこともできるので、犬とゆっくりと落ち着いた時間、過ごしたいというご家族様に向いているでしょう。小学校低学年以下の子供がいるご家庭はご相談ください。
本犬の様子からできれば1頭での飼育で、右後肢骨折についても十分にご理解、ケアをしていただけるご家族様にお願いしたいと考えています。

☆現在一時預かりさんのお宅で保護しています。
○預かりさん日記:http://blogs.yahoo.co.jp/sayumokumokuy5689

※短期間のうちに数回の生活環境変化を経験する犬は、保護預かり先にて生活に慣れ、愛情を受け、落ち着いてくると、環境変化当初は出せていなかったもともと持っている性格やクセが出てくることがあります。応募の前に「預かり日記」、紹介文の更新をご覧になっていただき、最近の生活様子や性格面のを再確認していただくと、ご家族の生活スタイル、家族構成やご家族のタイプ、住環境に希望の犬が向いているか否か、相性判断の材料になります。

アフターフォロー等の都合上、譲渡対象家族は関東地方のかたに限らせていただきます。ご了承ください。 里親さんになられる事をご希望の方は、«こちらのフォーム»よりお申し込みください。

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